日本ミツバチ養蜂一本生計を立てられるのでしょうか?(やめといたほうがいい、というのが結論です)

僕は、九州の某県で日本ミツバチ養蜂に携わって、10年以上が経ちます。

初めは2群だけの弱小養蜂家でしたが、最近ではそれなりの蜂群を保有することができるようになりました。

それに伴い、様々な人との出会いもあり、いつしかこのような願望が芽生えてきました。

それは、

            日本ミツバチ養蜂一本で、生活できないかなあ

と。

そのためには、「どのような基準をクリアしなくてはいけないのか」を真剣に検証してみました。

基準① 保有蜂群数

    安定して利益を出すには、ざっと見積もっても

    200群(箱)

は必要だと思います。

これはあくまでも体感ですが、日本ミツバチの群れはよく巣箱から逃げてしまいます。(逃去)

これには、外敵である「スズメバチがいるから」、「農薬の影響」様々な理由がありますが、はっきりした理由はわかりません。

個人的には、「元々自然のものだし、勝手に何処かに行くこともあるんじゃない」くらいにしか思っていません。

大体、総保有蜂群の3割は逃去している感覚です。

よって、この逃去する数も見越して、普通の生活をやっていこうとおもったら、最低でも200群くらいは持っておいたほうがいいのですが、これはかなり管理が大変です。

あまり現実的だとは思いません。

基準② 商品バリエーション

実は養蜂業において、最も利益を出しているのは、ハチミツの販売ではありません。

  ポリネーション事業

なのです

ポリネーション事業とは、農家さんに作物の受粉用にミツバチを貸す、事業です。

これは養蜂業において、かなりの利益を揚げる分野なのですが難点があります。

それは、ポリネーションに使われたミツバチは

  死んでしまう

のです。

農薬の影響なのかはわかりませんが、ポリネーション事業に使われたミツバチは、その後採蜜事業などに使おうとしても、全く使い物になりません。

よって、ポリネーション事業者は農家に対して、ミツバチを

    貸す

のではなく

    買い取ってもらう

のです。

そして使用済みの蜂群は、焼却処分されます。

ただでさえ集めるのが難しい、日本ミツバチの蜂群を、焼却処分前提で使いたくはありません。

そうなると日本ミツバチ養蜂の場合は、ハチミツ等の商品販売のみで利益を上げる必要がありますが、販路が充実していないと、なかなか難しいです。

よって日本ミツバチ養蜂は、他に何か仕事をしながら行うほうが、精神衛生上も好ましいのではないかと思います。

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日本ミツバチ養蜂一本生計を立てられるのでしょうか?(やめといたほうがいい、というのが結論です)” に対して1件のコメントがあります。

  1. etklfmhwxu より:

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