都市養蜂について、今後の可能性を考えます
都市養蜂とは、都市部にあるビルの屋上や空港などの一角養蜂スペースとして利用し、ミツバチを飼育する取り組みです。
そののメリットとして、
・地域の緑化促進
・生物多様性の保全
・町おこし
といった地域活性化を図ったり、
・都市養蜂を主催する企業のイメージアップ効果
もあります。
最初、都市養蜂に関する記事やニュースを見た際、
都市部に蜜源はあるのか?
という疑問がありました。
どのように考えても、地方のほうが都市部よりも蜜源植物が豊富にあることは明確です。
しかし、都市養蜂はそもそも、
行う人がほとんどいない
つまり
ライバルになる養蜂家がほとんどいない
ため、
都市周辺の蜜源をほぼ独占できるのです。
また、付近に畑や田んぼがないため、ミツバチの
農薬被害のおそれ
があまりないのです。
こういう意味では、都市養蜂はかなり、実益のある取り組みだと思います。
しかし大きな課題もあります。
それは、
糞害
です。
生き物である以上、排せつ物はどうしても出てしまうものです。
それが、田舎などの山の中であれば、ミツバチの糞なんて全く気にもなりません。
しかし、都市部となると話は別です。
日中、人や車が多く行き来する場所だと、車や服にミツバチの糞が付着してしまうことは、大いにあります。
想像してみてください、車や服にいつの間にか、ミツバチの黄色い糞が付着している状態を。


現時点でこの問題を完璧に解決する手段は、僕には思いつきません。
やはり、生理現象をコントロールすることは事実上不可能だと思います。
環境問題などに関心の深い著名人が様々なメディアに出て、都市養蜂のすばらしさをアピールするしかないのではないでしょうか。
この問題を解消することができたら、都市養蜂は、
実益(ハチミツが売れる)
イメージアップ(地域の環境保全への貢献など)
いいことがたくさんあります。
都市養蜂は、日本ミツバチ養蜂家にとって追い風です。
田舎からも盛り上げていきます!