1歳未満の赤ちゃん注意!ハチミツとボツリヌス菌について

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ハチミツの容器に、「1歳未満の乳児には与えないでください」的な文言を目にしたことはないでしょうか?

本記事ではハチミツとボツリヌス菌の関係やその危険性、対策について説明します。

1歳未満の赤ちゃんがいらっしゃる方は是非ご一読ください。

◯ボツリヌス菌とは
ボツリヌス菌は、土壌や湖や沼といった、自然界のドロなどの中に存在する、(ありふれた)菌です。

◯ハチミツとボツリヌス菌の関係
過去の記事でも説明したのですがハチミツはとても糖度の高い食べ物です。
※バナナの糖度   20
※みかんの糖度   15
※ハチミツの糖度  79(うちのハチミツ)
この強い糖度による殺菌力により、ハチミツ内では殆どの細菌は生きていくことが出来ないのです。

しかし、ボツリヌス菌は例外です。

ボツリヌス菌の「芽胞」は強い殻に覆われています。
この殻のおかげでボツリヌス菌はハチミツの強い殺菌作用に耐えることができます。

更にこの芽胞は耐熱性にも優れており、100℃では死ぬことがありません。(一般に120℃で4分以上の加熱が必要と言われています。)

この説明でピンと来た方も多いと思いますが、まとめますと
 ・ボツリヌス菌は自然界のどこにでもいる
 ・ボツリヌス菌は通常の加熱や調理で死ぬことはない

ということは、
非加熱の純粋ハチミツには、沢山のボツリヌス菌がいる

のです。

◯ボツリヌス菌と赤ちゃんの関係
1 歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べた際、稀に乳児ボツリヌス症にかかることがあります。

この乳児ボツリヌス症とは、ボツリヌス菌が口から体内にはいると、大人の腸内ではボツリヌス菌が他の腸内細菌との競争に負けてしまうため、通常、何も起こりません。
 しかし、赤ちゃんの場合、まだ腸内環境が整っておらず、ボツリヌス菌が腸内で増え過ぎてしまい、体内で毒素を出します。
その毒素で
 ・便秘・ほ乳力の低下
 ・元気の消失・泣き声の変化
 ・首のすわりが悪くなる
といった症状を引き起こすことがあります。
ほとんどの場合、適切な治療により治癒しますが
   まれに亡くなる
こともあります。

つまり、
●殺菌力の強い純粋ハチミツの中では、殆どの細菌は死んでしまう。

●その中でも、ボツリヌス菌は生き残ることができる。

●ハチミツの中に競合細菌がいない

●ボツリヌス菌住み放題!増殖し放題!

●腸内環境が整っていない1歳未満の乳児では、ボツリヌス菌だらけのハチミツを食べた際、中毒を起こす。

という流れになります。

◯具体的なボツリヌス中毒対策
・事業者側からの対策
ハチミツおよびハチミツを含む食品は「1 歳未満の乳児には与えないで下さい。」という情報を、分かりやすく表示する。

・赤ちゃんのお世話をする人へ
1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないようにしてください(としか言いようがありません)
またうちの商品でいうと、
ハチミツ
ハニーリップ
石鹸
ミツロウオイル
など、食品以外にもハチミツが含まれています。
念の為、ハチミツを用いた製品は、赤ちゃんの手に届く場所にはおかないでください。

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