長雨が心配です~この時期はハチミツについて様々な心配事があります~

こんにちは。
九州は梅雨入りしてしまいました。
今からずっと雨が続くと思うと心は憂鬱ですね。
この憂鬱は養蜂家としての憂鬱でもあります。
梅雨の長雨時、日本ミツバチ養蜂家は、
①現場での対策
②品質保持の対策
の2つをしなくてはなりません
①現場での対策
現場とは、養蜂場のことですがミツバチは雨が降ると外で活動をしません。
巣の中でジッとしているのです。
ジッとしている間も、生きるために巣の中の蜜を消費し続けており、外で蜜を集めてこない限り貯蜜量はどんどん減ってしまうのです。
結果的に採蜜量の低下につながってしまうのです。
対策としては、「給餌」を視野に入れるべきです。

通常、日本ミツバチは野山の花木から蜜を集めますが、梅雨時の長雨であまりにも外に出られない日が続くと、砂糖水などを与える必要が出てきます。
しかし、砂糖水を与えすぎるとハチミツの風味が落ちてしまいます。
どのタイミングでどのくらい与えるか、この見極めが難しいのです。
②品質保持の対策
通常、採れたてのハチミツをそのままお客さんに提供することはありません。
糖度の調整
が必要になってきます。
なぜかといいますと、ある一定の糖度以上でないとハチミツは発酵してしまい、瓶から漏れ出したり(個人的に)味が落ちてしまうと思います。
よってハチミツ内の水分を蒸発させて、糖度を上げてやる作業が必要になってきます。
その際、火を用いてしまうとハチミツに本来含まれている見慣れるなどの成分も損なわれてしまうため、太陽光や秘密アイテムを使って、水分を蒸発させています。
しかし、この作業はとても時間が掛かるのです。
さらに、梅雨時はどうしてもハチミツに含まれる水分量が通常よりも多くなり、糖度を調整する時間も必然的に長くなってしまいます。
こうなると、お客さんに商品を提供するタイミングが合わなくなることもあり、梅雨時はよりしっかりとした糖度管理が求められるのです。
しばらく続くであろう、長雨期、早く終わってほしいものです。